私の母は、新興宗教の信者でした
とても聡明で、美しく、仕事のできる母。
意思が強く、いつも凛としていた母。
曲がったことが嫌いで、長いものに巻かれたことのなかった母。
すべて理論で理解できないと気が済まなかった母。
そんな母が、私が小学生のころ、ひそかに新興宗教の信者になりました。
新興宗教なんて、心の弱い人が引っかかるもの……、
そう思っている人多いんじゃないかな。
でもそんな簡単なものでもなくって、
そこに最もな正論や悟り、気づきがあるから、
たとえ周りに反対されても、それが逆効果だったりして、
よりその教えへの信頼を強固にする場合があります。
なので私は幼少のころから半ば強制的に母から、
この教えの下で「この世」も「あの世」もやっていかなければならないんだ…、
と思わされていました。
でも、なんだか教会に通うのもおっくうだし、なんだかモヤモヤする……、
そう感じる私って「きっとイケないコ⁉なんだわ」って思っていました。
でもやっぱり気乗りしなくって、いつの間にか足も遠のいてしまいました。
でも最近ようやくパズルのピースがハマるような感覚を得て、
「宇宙の仕組み」というものを知って、ようやく目覚めてみると、
逆に「母」と「宗教」に感謝すらしました。
宇宙には「罪」も「罰」も本当はなくって、
その存在を「神様」ってもし呼ぶとしたら、
それは自分が思っているよりもず~っと優しくって、
畏敬というより恐れに近いものを抱えているのは
きっと一方的に地球人のほうなんだと思いました。
本当は「母」も「宗教」もなんで私をこんなに苦しめたの⁇
って思いがちだけど、そうではなくって、
他の人があまり経験しないようなこんなネガティブな体験があったから、
気づきを得たくて、「宇宙の仕組み」について探求できたのだと確信しています。
この世の中には良いも悪いもないんだと、感じた私の実体験でした。
「 今日の曼荼羅」2作目です。